秘密恋愛





―――――・・・・…





『それじゃあ、


ここでねっ!』




あたしの家は、もうちょっと行ったところで、


健二の家は、ちょうど、ここの角を曲がる。




「いいよ、送ってく」




いつでも紳士な健二。


そんな気が利くとこ、すごい好き。




『ありがと!


でも、ほんとに大丈夫。


まだ明るいし!!』





「でも・・・っ」




見た目とは裏腹に、心配症の健二。




『だぁいじょうぶっ!!


こうしてる間に、日が暮れちゃう!


それじゃあね!!』




「わかったよ・・・。


でも、なんかあったら『電話するから!!』




・・・おう。


それじゃ、気をつけてな?」




『りょーかいっ!!』







あたしは、健二に心配かけないように

走り出す。






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