秘密恋愛
『ぁ・・・っ
けんじぃ!!!』
ちょっと行ったところで、健二に声をかける
「んー!!?」
『いいクリスマスを!!!』
「なんだそれ!」
じゃ!と言って、帰って行く健二
あたしも、自分の家の方に走り出す
ねぇ、健二。
あたしね?
健二には、一番幸せになってもらいたいんだ。
もし、あたしがお兄ちゃんのことを好きじゃなければ
きっと、健二のことを好きになってたと思う。
だって、こんなに素敵な人、普通いないもん!
でも、あたしはお兄ちゃんを選んだ。
健二のことを、傷つけてしまったね。
それでも健二は、変わらずに
今まで通りにあたしに接してくれる。
それが、どんなに嬉しいか。
どんなに救われたか。
健二は、知ってる?
あたしは一番、健二に感謝してるんだよ。