秘密恋愛
あぁ
温かい・・・
もう
身体と心が覚えてしまった
この、温もり・・・
この温もりを手に入れるために
何に変えてでも、一番に欲した
でも、手に入れたくないと
欲してはいけないと
心にブレーキをかけていた
本当に、これでいいのか――?
今でも、そう思うことがある
引き戻るなら、今しかないぞ――!
と、心のどこかが叫んでいた
でも・・・
一度手に入れてしまったら、
手放すことなんて・・・
デキナイ――
その温もりに、光に、
手を伸ばした
重たい瞼を
ゆっくりと開ける
「あっ
起こしちゃった?」
と、愛しい声が聞こえてきた
その声を辿り、
顔をあげると、そこには
月明かりで照らされた
天使――
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