ダメダメ執事×強がりお嬢様

高澤蔵吉






裕美の祖父の豪邸に着いたころ…



「晃、お嬢様・・は寝てるのね」


『はい、そうみたいです。このままつれていくしかなさそうですよ?』



「まぁ・・体調がすぐれないとでもご主人様に伝えておくしかないわね」



『そう…ですね』



2人とも苦笑い。



豪邸の裏庭を、晃は裕美をお姫様抱っこしながら


静かに歩く。



2人を見つめているのは、



満月と



星空だけ。



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