先生
卒業
「卒業生が入場します。拍手でお迎えください」
その言葉と同時に、体育のドアが開かれた。
ドアの開け閉め担当の西本先生は、ドアの近くで入場する彩花たちを拍手で迎えていた。
手紙は、バレー部の後輩に、後で先生に渡すように伝えて、朝のうちに預けた。
もう、先生の手に渡ったのだろうか?
もしかしてもう読んだあとだったりして、、、。
そんなことを一瞬考えた。
でも、すぐに頭から消した。
せっかくの卒業式を、そんなことばかり考えて終わらせたくない。
三年生が入場し、椅子に座り終えると、校長からの言葉があり、来賓の方々の言葉があり、そして、語りに入った。
三年間の日々を振り返り、語るクラスの代表の言葉を聞いていると、涙は自然に溢れた。
もう、あと数十分で中学生が終わる。
みんなそれぞれに旅立ってゆく。
三年間、いや、十年以上一緒に笑い、泣き、怒り、喜び、悲しみを分かち合ってきたみんなと今日でお別れ。
そして、先生ともお別れ。
もう、泣かずにはいられなかった。
今日のために一生懸命練習してきた卒業式の歌も、いつもよりも小さくて、泣く声も交じっていて、でも、今までで一番綺麗だった。
その言葉と同時に、体育のドアが開かれた。
ドアの開け閉め担当の西本先生は、ドアの近くで入場する彩花たちを拍手で迎えていた。
手紙は、バレー部の後輩に、後で先生に渡すように伝えて、朝のうちに預けた。
もう、先生の手に渡ったのだろうか?
もしかしてもう読んだあとだったりして、、、。
そんなことを一瞬考えた。
でも、すぐに頭から消した。
せっかくの卒業式を、そんなことばかり考えて終わらせたくない。
三年生が入場し、椅子に座り終えると、校長からの言葉があり、来賓の方々の言葉があり、そして、語りに入った。
三年間の日々を振り返り、語るクラスの代表の言葉を聞いていると、涙は自然に溢れた。
もう、あと数十分で中学生が終わる。
みんなそれぞれに旅立ってゆく。
三年間、いや、十年以上一緒に笑い、泣き、怒り、喜び、悲しみを分かち合ってきたみんなと今日でお別れ。
そして、先生ともお別れ。
もう、泣かずにはいられなかった。
今日のために一生懸命練習してきた卒業式の歌も、いつもよりも小さくて、泣く声も交じっていて、でも、今までで一番綺麗だった。