先生
終業式も終わり、ぞろぞろと生徒達は体育館を後にする。
彩花は佐恵子や由香里達の元へ駆け寄った。
二人の隣にならんで、なるべくゆっくり歩く。
二人の話に耳を傾けてはいるけど、彩花の目は先生の姿を探していた。


できれば喋りたいけど、見れるだけでもいい。
少しでも長く先生の存在を感じていたかった。
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