先生

先生に続いて体育館に入ると、後輩達が彩花の姿を見つけて駆け寄ってきた。
「彩花ちゃん！お久しぶりですー！！」
「久しぶりって(笑)冬休み入ってまだそんな経ってないで(笑)」

後輩達と少し喋って、彩花は更衣室へ向かった。
ベタベタに濡れた服を脱いで、さっさと大きな体操服に着替える。
体操服は着てみると、思っていたよりさらに大きく感じた。
ワンピースみたいだ。
下のハーフパンツは紐をおもいっきり引っ張って結べば、なんとかなった。

上のＴシャツはかなりおっきいけど、、、まあ、いっか。

彩花は更衣室を出た。
体育館のフロアからは、懐かしい、練習中の音がする。
なんだかすごいワクワクして、彩花は駆け足でフロアの扉を開けた。

「おー、着替えたか。って(笑)ぶっかぶかやな」
先生は彩花を見て笑った。
「しょーがないやんっっ。あたしちっちゃいんやもんっ」
彩花は拗ねたふりして、しゃがみこんでシューズをはいた。
「ええやん。かわいいかわいい」
そう言って先生は彩花の頭を撫でると、練習中の後輩達のもとへ向かった。


か、かわいい、、、って。頭、頭撫でてくれたっっ！