先生

先生が望んでいるのは、百果や佐恵子、そして、彩花が高校でバレーを続けるということ。
でも、彩花はなかなか決心がつかなかった。

「あーやかー!」
突然後ろで声がして、彩花は振り返った。
そこには佐恵子と由香里が立っていて、その後ろに百果が、申し訳なさそうに立っていた。
「あ、由香里に佐恵子に百果おかえりー」
彩花は階段の上にいる三人に手を振った。
「もう話終わったー??」
なんて返事をしていいか分からず、彩花は先生を見た。
それに気付いて、先生が三人に言った。
「もう終わったよ。悪かったな、引きとめて。」
「じゃあ、彩花、帰ろー」
「あ、うん」
彩花は三人に返事をすると、先生を見た。
「今週中には決めといて」
「わかったー。先生さようならー」
彩花に続いて、由香里達も先生に挨拶をして、四人は学校を出た。
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