パパとわたし
突然体がふわっと浮いた感覚で目がさめた。
由依、よく寝てたね。でも衣央さんを独り占めするのは良くないな。
パパだ。
ごめんなさい。衣央さんはもう帰ったの?
ああ。それにみんなもね。夕飯の時間をとうに過ぎているから。
時計を見ると八時を回っている。
テーブルには二人分の食器が並んでいる。こんなに遅くなってもご飯も食べないで、由依が起きるのを待っててくれたんだ。なんだか申し訳ない気持ちと、恥ずかしさでいっぱいになる。
由依に合わせてかがんだパパは、優しい瞳で覗きこんでくる。
愛娘と食事するのが一番の楽しみなんだ。パパから楽しみを取り上げないでおくれ。さあ、食事にしよう。
台所に行って、衣央さんが用意した料理を温めて、二人で食べた。いつもよりおいしく感じた。
食べながら色々な話をした。
プレゼントに熱帯魚は嫌だとか、虫の話や、衣央さんの彼氏の話、理科の質問。とにかく沢山しゃべった。
パパはうんうん、とうなずいてばかりで、口数は多くない。もっと話してほしいのに。由依が子供っぽいことしか言わないせいかな。
ああ、早く大人になりたい。
もっと勉強したらなれるかな。
パパと議論したり、けんかができるくらい大人に。
由依、よく寝てたね。でも衣央さんを独り占めするのは良くないな。
パパだ。
ごめんなさい。衣央さんはもう帰ったの?
ああ。それにみんなもね。夕飯の時間をとうに過ぎているから。
時計を見ると八時を回っている。
テーブルには二人分の食器が並んでいる。こんなに遅くなってもご飯も食べないで、由依が起きるのを待っててくれたんだ。なんだか申し訳ない気持ちと、恥ずかしさでいっぱいになる。
由依に合わせてかがんだパパは、優しい瞳で覗きこんでくる。
愛娘と食事するのが一番の楽しみなんだ。パパから楽しみを取り上げないでおくれ。さあ、食事にしよう。
台所に行って、衣央さんが用意した料理を温めて、二人で食べた。いつもよりおいしく感じた。
食べながら色々な話をした。
プレゼントに熱帯魚は嫌だとか、虫の話や、衣央さんの彼氏の話、理科の質問。とにかく沢山しゃべった。
パパはうんうん、とうなずいてばかりで、口数は多くない。もっと話してほしいのに。由依が子供っぽいことしか言わないせいかな。
ああ、早く大人になりたい。
もっと勉強したらなれるかな。
パパと議論したり、けんかができるくらい大人に。