マシュマロ
なんか………


怖い…………





「ありがとうございました」


そう担当医に言って


ゆっくり


暗い廊下を歩いていく。


いや、実際は明るいんだけど


今の嬉子は真っ暗。


あの柔らかい香りはなんだったんだろ……


嬉子の香水の香りじゃなかったし……


まぁ、今日は頭を使いすぎたから(たぶん)


今日は考えるのやめとこっ!


明日また考えればいいよね。


寝よ………


ガラガラガラガラ


「嬉子〜〜」


「なっ!なに!?どうしたの椿っ!?」


寝ようとした嬉子の病室に勢いよく泣きついてきたのは涙で顔がぐちゃぐちゃの椿だった。
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