マシュマロ
「俺と付き合うかっ!!」


「…………。」


はっ!?


「嬉子??」


呼び捨て??


「付き合うだろ??」


自意識過剰すぎる慎希くん


ラブラブしすぎて嬉子達には
目もくれない椿達


「ふざけんな―――っ!」


店内にまた響く嬉子の声に
まわりのお客さんは
ちょっと、どころか
かなり迷惑みたい…。


「ふ、ふざけんなっ!!
誰があんたなんかと
付き合うのよっ!!」


それだけ言ってトイレに逃げた。


見た目はかなりチャラいケド、
大事な彼女も簡単に
決めちゃうほどの奴だとは
思わなかったのに…。


ガッカリ…。


嬉子って本当、

「馬鹿だな〜…。」


「俺がかっ!?」


「へっ!?」


なんであいつが…。


「俺が馬鹿??」


あいつが近づいてくる…。


「…なんで女子トイレに来てんのっ!!」


来ないでよ…。


来ないで!!来ないで!!来ないで!!
来ないで!!来ないで!!来ないで!!
来ないで!!来ないで!!来ないで!!


嫌っ!!


止めてっ!!


「なぁ、俺の事嫌いになったか??」


嫌っ!!


来ないで!!来ないで!!


気付けばすぐ目の前にあいつがいる…。


「キライっ!!キライっ!!キライだよっ!!」


キライ!!キライ!!キライ!!


「なんでだよ…。」


「もうっ!!来ないで!!
嬉子に近付かないでよっ!!
嬉子はキライなのっ!!
キライ!!離れてぇっ!!」


ドンっ!!!!!!
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