Replicant・Lover’s-L No.6 2 Method to human
間違いなくあたしのファンだ。

あたしが見ていると、ふたりは肘を突きあってから、意を決して、

「RIKKAさん、あのう、厚かましいお願いなんですが、サインしていただけませんか?」

やっぱり、ファンだ。

ヨシちゃんをちらりと振り返ると、頷いてたから、

「いいよー」

と答えた。

「じゃあ、ちょっと、あのっ、取ってきます!!」

「私も!! この前発売されたアルバム持って来てるんで」

ふたりの女性職員さんは、ばたばたと先を争うように扉の向こうに引き返して行った。


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