Replicant・Lover’s-L No.6 2 Method to human
レンが言った通りって……、やっぱりデート?

「ぼく達をここで拘束して時間を稼ぎ、その間にこの施設から脱走するつもりなんですよ。レンは自分に与えられた目的に近付く為に、この施設から出て人間の住む街に行こうと思っている。ジンも、目的の為にそのほう助をする事にしたんでしょう」

「全くその通りだ」

レンが女性職員さんを拘束する手を止めて、ニシカワさんの方へ顔を上げた。ぞっとするくらい凶悪な笑みを浮かべて。

あたしのレンでは、見たことも無い表情。

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