Replicant・Lover’s-L No.6 2 Method to human

歌姫のロボット robot of the diva

レンが肩で息をしている。

「レンっ!!」

あたしが声をかけると、

「大丈夫、大丈夫」
って微笑むけど、その口端は血がにじんでるし、反対の頬は殴られちゃった時に壁で擦って赤い痣が出来ている。

髪や服も乱れ痛々しい姿のレンに対して、オリジナル・ジンの方は怪我らしい怪我も無く、今なんか少し乱れた服装を整える余裕を見せている。

「何故、本気を出さない?」

オリジナル・ジンが目はレンを捕らえたまま、服の埃を払う。

「本気だよっ」

その質問にレンが吐き捨てる様に言った。


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