Replicant・Lover’s-L No.6 2 Method to human
レンのアホな独り言は、ふたりの耳には届いてないようで、一瞬の緩みも作らない。

じりじりと肌で緊張を感じる。

闘ったら、あたしのジンの方が不利だ。

片腕だし、服がボロボロになるくらいオリジナル・レンと闘って消耗しているはず。

これ以上ジンが傷つくのが怖い反面、あたしを守るため闘うジンの姿が見たいとも思ってしまう。

あたしを、あたしだけを守るために闘うジンの姿が。

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