Replicant・Lover’s-L No.6 2 Method to human
彼が取引に応じ、行動するリスクより遙かにメリットが大きいと読んだからだ。

「時期をみていずれ。ただ、あなたにとって何も得はないと思いますが?」

「レンに償えれば、それでいい」

「欲が無い」

ニシカワが肩をすくめてみせた。

彼は、自らの身体から外した接続端子をニシカワが持ってきた移動ラックへ静かに戻した。

ラックのスチール部分と端子が接触し、小さく金属音が鳴る。
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