azure days-ツンデレ彼女とバカ男-
「光莉、明日の放課後も空いてるか?」
「…多分大丈夫」
「なら、明日もまたここに来てくれる?」
「…和明がギター持ってきてくれるならね」
あー、こんな言い方しかできない。
しかもなんか顔そらしちゃったし!!
あたしはそーっと、和明を見る。
(うわっ…)
あたしが今まで見た中で一番の笑顔。
暖かくて、優しい。
今日の風みたいな。
(顔、赤くなってないかな…)
和明は、あたしのこんな態度の意味も全部わかってるんだろうな。
「絶対持ってくよ。また光莉と話したい」
…なんでさらっとこーゆうこと言えるかなぁ。
もう、行くしかないじゃん。
(明日、楽しみ)