azure days-ツンデレ彼女とバカ男-
そして次の日放課後。
少しクラスの子たちと話してから、屋上に向かう。
(足取り軽いー)
めんどうな階段も今なら1段飛ばしでいける。
少し錆びたドアノブを回し扉を開けると、薄暗い階段とは全く違う明るさが目に入った。
「和明ー」
「おー!!光莉♪来てくれてありがとなー」
和明は心底嬉しそうに犬みたいな顔で笑う。
屋上の床にあぐらをかいて座り、手にはギターを持っていた。
「それ、和明の?」
「そーそー♪光也さんに勧められて買ったんだけどやっぱ音いいんだよー」
和明は少しギターを調整して弾き始める。