azure days-ツンデレ彼女とバカ男-



そして次の日放課後。




少しクラスの子たちと話してから、屋上に向かう。



(足取り軽いー)






めんどうな階段も今なら1段飛ばしでいける。




少し錆びたドアノブを回し扉を開けると、薄暗い階段とは全く違う明るさが目に入った。




「和明ー」



「おー!!光莉♪来てくれてありがとなー」



和明は心底嬉しそうに犬みたいな顔で笑う。


屋上の床にあぐらをかいて座り、手にはギターを持っていた。



「それ、和明の?」


「そーそー♪光也さんに勧められて買ったんだけどやっぱ音いいんだよー」



和明は少しギターを調整して弾き始める。



< 20 / 56 >

この作品をシェア

pagetop