azure days-ツンデレ彼女とバカ男-
突然、和明は目を輝かせて立ち上がった。
「光莉!!」
「なに!?」
和明が、あたしの目を見る。
子供が将来の夢を語るみたいな無邪気な輝きで。
「俺たちで、バンド組まない?!」
「は!??急になに?」
いきなり言われてもよくわからない。
和明は目を輝かせたままで拙く、でも懸命に言葉をつむぐ。
「……っあのな、今まででも、やりたいとは思ってたんだけどいまいちふんぎりつかなくて…。
もし、野球見たいになったらどうしようってっ…。
でも光莉の歌聞いて決めたんだ!」
あまりに興奮したのか、息が乱れてる。
和明は呼吸を整え、再びあたしに向き合う。
「俺のギターで、歌って下さい」