azure days-ツンデレ彼女とバカ男-
忘れていたわけではない。
俺は亮に合コンに誘われていたとき、カラオケにいくといつも光莉の声を思い描いていた。
でも、誰の声を聞いても光莉と比べてしまう。
ずっとあの歌に逢いたかった。
「良かったな、光莉ちゃんが来てくれて」
「ほんとだよ!!…もし俺見放されてたら死ぬかもしれなかった……」
大袈裟だなぁ、と亮はからから笑ったが俺からしたらほんとにそうなんだ。
光莉のことは小さい頃からずっと好きで、それはこれからも一生変わらないような気がする。
だから今、光莉が側にいてくれることが心から嬉しい。