azure days-ツンデレ彼女とバカ男-
学年が違うということで俺たちの接点は少ない。
唯一あるといえば屋上から一緒に帰れるときくらいだが、それさえも光莉ファンによって妨害されて結局なかなか二人になれないのが現状だった。
だけど今日は普段より授業終了が早かったからか校舎内には俺たちと、室内部活の数名しかいない。
でも今日はバンドのみんなもいるから無理かとあきらめていた。
だからこそ嬉しい。
俺は一人いきなりおおきなプレゼントをもらった子供みたいに喜んでしまう。
光莉と一緒に帰れる。
ただそれだけでたまらなく顔がにやけてしまう。