azure days-ツンデレ彼女とバカ男-

和明は、肘を故障した。


医者からも止められていてあの試合は彼にとって最後の試合だった。





それでも和明はあたしにとって、憧れだった。


もう刷り込みのような思いだけど、それでも良かった。






だからあたしはアサの言うとおり、和明を追いかけてここに来たんだ。


「素直じゃないなー、光莉は」

アサが後ろで手を組んで言う。


「素直になっても、何にもないじゃん」



そう、いくらあたしが素直になってみたところで、彼の肘は帰ってこない。


アサは、あたしのその思いを悟ったのか、背中を一度叩いた。



「元気だせっ!!」

「いったいなーもう!!」


そんな風に言い争いをしながらあたし達は学校に向かう。


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