azure days-ツンデレ彼女とバカ男-
校門近くになってだんだん人も増えてきた。
新入生も多いらしく、新品の制服がまぶしい。
そんな中、遠くからでも目立つ茶髪がいた。
いくら校則が緩いとはいえ、それはないだろー。
なんて思いつつも、目がそっちを向いたまま離れない。
あれ、でも?どっかでみたことのあるよーな。
「ねぇ、光莉。あの人って」
「うん、あたしもそう思った」
まさか、まさか。
立ち止まる、あたしとアサ。
前から、茶髪が来る。
あくびをして、髪をかきあげて、前を向く。
「「「あ」」」
茶髪は、あたしを見てすぐに、走り寄ってきた。
いつかグランドで見たあの走り方で。
「ひかりー!!」
「桐野先輩!?」
「久しぶりだなぁ!!やっぱり受かったんだー!!」
「当然ですよ、光莉頭良いですし」
「そんなことはないけどー」