秘密理科室
 

「藤井もコーヒー飲む?」


「あっじゃぁお願いしますっ」


「ミルクと砂糖は?」


「……なっ…なしで…」


本当はミルクも砂糖も入れなきゃ飲めない…

でも…少しでも先生に近づきたくて……



っていっても先生と生徒だもんな……






先生.彼女いるのかな…



「はぁぁああ…」


「…どした?」

顔をあげると先生の顔が近づいてきた。



「いえいえいえいえいえーっ!!!何でもありませんっ」


「何回いえって言うんだよ(笑)」

笑う先生…

焦ったぁ…

あーこの笑顔大好きだなぁ

でも叶わないんだもんね…

いくら頑張ったって

先生は先生…………。



「好き」



なんて言えるはずない。



チビで童顔で頭も悪くて…

先生とは全然つりあわない………

こんな自分.大っ嫌い…。





 
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