自殺志願者~墜ちた秀才~
留樹はまだまだ新人。

やることなすことぎこちなくて笑える。

遥もホストクラブ初体験だったからシステムも何もわからないし、どうしていいのかわからなかったからきっと挙動不審だったろうなぁ。


留樹はいつもどおり好きなビジュアル系バンドの話や、家族のこと、お店のホストのことなんかを話して遥を楽しませてくれる。

遥もだんだんリラックスしてきて車の中やカラオケで話してる雰囲気になった。

「はじめまして~★RIOですっっ」

ヘルプに来た子が明るく挨拶をしてくれる。

何て雰囲気のいいお店だろう!
まぁこの第一印象は後々崩されることになるが…。


RIOは遥が新人の流樹の初めての客ということで流樹にも、遥にも気を遣ってくれてるのが手に取るようにわかる。


「いきなり客連れて来たからビックリしちゃったよ!これからも流樹応援してやってな♪てわけで初のお祝いにシャンパン行こうぜ(笑)」


って、言われても~…

チラッと流樹を見ると子犬みたいな目で遥を見つめている。


「はぁ…今日は特別だから1本だけだよ?」

「まじで!?はる、ありがとう~!!」


流樹の子犬みたいな顔と仕草には適いません…(苦笑)

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