sky
「拾った……?」
レインの口から出たその言葉の意味が分からなくて、俺はそう聞き返した。
すると彼は言葉を選ぶわけでもなく、淡々と話し始めた。
「依頼があった屋敷の隠れ部屋に監禁されていた。解放してやったら……自分から俺についてきたんだ」
あくまで抽象的に話すレインはいつもと同じで無表情だった。
俺は再びベッドで眠る少女に視線を戻す。
緩やかな金色の髪に、ふっくらした頬と淡く色づいている唇。
すごく愛らしい寝顔。
きっと目を開ければもっと可愛いんだろうな……。
って、何を考えてるんだ俺は。
つい関係のないことを考えてしまった自分を心の中で叱った。