sky














***


結局ララのことがメリッサに気付かれてしまったならしょうがない。

バレても関係ないし、そもそもどうでもよかった。



未だに俺の部屋に居座っているメリッサは、今は俺に淹れさせたコーヒーを飲みながらしきりにララを見ている。





そんなに気になるのか。


「で、何の用で来たんだ」

最初と同じ質問をすれば、メリッサは俺を見ていつもの笑みで答えた。

「言ったろ?今日休みだって」

「だから?」

「友人の家に来るのに理由なんていらないだろ」

「……は?」


何を言っているんだ。


「友人?」

「そ」

「……誰と誰が」

「ははっ、俺とレイン以外誰がいるんだよ」

「………」

面白いやつだなー。と笑うメリッサの軽い暴走についていけない。

「あ、コーヒーおかわり」




……もう、勝手にしろ。


軽い目眩を覚えながらキッチンへと向かう俺に、ヒラヒラと手を振る彼は始終笑顔だった。
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