sky
「それにしても驚いたなー。まさかレインが女の子と住んでるなんて」
「……だから言っただろ。拾ったんだ。昨日」
「拾ったって……。てか昨日!? どうすんの? ずっと住まわせる気なのか?」
さっきから質問ばかりしてくるメリッサは二杯目のコーヒーに口をつけながら俺に言う。
「……さあな」
俺は別に、自分からララをここに置いてるわけじゃない。
ララが俺についてきたんだ。
だから俺はララがどこへ行こうと関係ないし、ここにいたいと望むなら追い出す理由もない。
……もっとも、他に行くあてなんかないからここにいるだけなんだろうが。
「……監禁、されてたんだろ?」
急に真面目な顔になったメリッサは、何かを思い出すようにそう言った。
「ああ」
「場所って、あの屋敷?」
それはカインが昨日依頼を実行した屋敷のことだろう。
俺はこくりと頷いて、彼を見た。
「実は、さ……」
「カイン……?」
メリッサが言葉を発しようとしたその時、ララの眠たそうな声が俺の名を呼んだ。