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ララが立ち往生していると、そこにカインが女性店員を連れて戻ってきた。

「あとは頼む」

そう言って、近くの柱に背を預けたカインにララは「え?」と、はてな顔をした。

そんなララに、店員が近づき笑顔で言った。

「あちらのお客様があなた様に似合う服を選んで欲しいとおっしゃいましたので」

「カインが?」

カインとはきっとその方のことだろうと悟った店員はまた笑顔で頷いた。

「はい。ではこちらに」

そう言ってララの背中に手を添え、たくさんの洋服が並んでいる方へと連れていった。









一方カインは、店内にいる他の女性客の熱い視線にあてられていた。

離れた所から、きゃっきゃと黄色い声が飛びかう。

それらを徹底的に無視し、柱を背もたれに腕を組んでララを待っていた。
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