ホワイトデーの復讐
泣きじゃくるあたしを、呆然と見つめる満くんとすみれちゃん。
「あ、えと……よかった…な?」
満くんが、困った顔をしながら言った。
「俺はな。でもコイツ、バカだから」
『なっ…』
「大事なのは説明よ。紗也、ちょっと時間ある?」
『えっ?う、うん。まぁ…』
「“勘違い”してるのは多分、あたしのせいでしょ?説明するから、ね?」
ちょ、ちょっと待って?
あたしこれから彰にフラれて、部屋に閉じこもって泣く予定だったんだけど……
何?“勘違い”って。