ホワイトデーの復讐




泣きじゃくるあたしを、呆然と見つめる満くんとすみれちゃん。



「あ、えと……よかった…な?」



満くんが、困った顔をしながら言った。



「俺はな。でもコイツ、バカだから」

『なっ…』

「大事なのは説明よ。紗也、ちょっと時間ある?」

『えっ?う、うん。まぁ…』

「“勘違い”してるのは多分、あたしのせいでしょ?説明するから、ね?」



ちょ、ちょっと待って?



あたしこれから彰にフラれて、部屋に閉じこもって泣く予定だったんだけど……



何?“勘違い”って。







< 37 / 45 >

この作品をシェア

pagetop