今でも愛してる


『ここ。』
祐也は自分の部屋にあたしを入れてくれた。


『あ、ありがと。』
あたしは涙を拭いた。




『正直俺は、お前が言ったんだと思ってた。

最近咲とも仲良かったから口が滑ったりして
言っちゃったんかなとか思ってた。



ホントに諒は言ってないんだな?

俺は諒を信じていいんだな?』


祐也はあたしに聞いてきた。



『信じてよ・・・あたしがスキなのは
祐也ダケだよ?』


あたしがそう言うと

“了解。”
と言ってあたしにキスをしてきた。



今まで喋れなかった分、今まで
キスできなかった分あたし達は
その事を埋めるようにたくさん話して
たくさんキスをした…




だけど祐也、あなたは違ったね。




あたしの気持ち届いてなかったんだね。



< 105 / 124 >

この作品をシェア

pagetop