今でも愛してる
『翔太!!質問はそこまでね!!もう学校の人達が
よくいる駅近いから翔太行くよ!祐也、また
電話するってゆうかまた明日ね!』
あたしは翔太を引っ張りながら祐也に言った。
『分かったーってか俺明日部活!!諒もだろ?
だからグランドで会おうよ!』
祐也はそういってあたしたちとは
反対側に歩いて違う車両の席に座った。
『お前らさ、いつもあんな感じなの?
寂しいじゃん。』
翔太はあたしに引っ張られながら
難しい顔をして言ってきた。
あたしは翔太と長年一緒にいるから分かるけど
翔太がこういう顔をしたときは
気に入らないとかワケわかんないとか
そういう時にする顔。本人は気付いてない
らしいんだけどね。
『しょうがないよ、秘密の恋愛だから。
それに、あたしたちにはこんくらいの距離が
ちょうどいいんだよ。』
あたしはそういって空いてる席を見つけて座った。
翔太は何も言わなかったけど、頑張れって
言われた気分だった。