今でも愛してる
『んんっ…。』
あたしは外の騒がしい声で起きた。一瞬何処にいるのかわからなくてぐるりと見渡して保健室にいることがわかった。
『あら、起きたのね。悠ちゃんから
話は聞いたわ。ここに座って。』
渚先生はマグカップを片手にベッド近くにあるソファーを指さした。
『はい。』
あたしはゆっくりと立ち上がり、そのソファーに座った。
ーがらがらー
ソファーに座った瞬間、保健室の扉が開き、祐也が入ってきた。
『…諒っ…。』
祐也はものすごく小さな声であたしの名前を呼んだ。
『あらーっ!!ちょうどいぃところに来たっ!!さ、祐也もソファーに座ってっ!!』
渚先生は、祐也に笑顔で言った。