今でも愛してる
真実
『…諒…じゃねぇ、葉山っ…。』
祐也は今にも消えそうな声であたしを呼んだ。
『…諒でいいよっ…祐也。』
あたしは涙目でそう言った。
『あのさっ…俺、諒に言わなくて悪かったと思ってんだけど、それは諒に心配かけたくなかったわけで、決して諒を嫌いになったとかじゃないわけで…あーもーっ!!くっそっ!!俺わけわかんねぇっ!!』
祐也は頭をぐしゃぐしゃやるとあたしの方を向いた。
『俺…あの不良たちをこうせいさせるためにアイツラとつるんでたんだ。
この前、生徒指導に、アイツラをこうせいさせたら、この事は見逃してやるって言われてさっ…だから俺は諒を裏切ったとかじゃないんだよ!?』
真剣に話してくる祐也を見てこの人を信じようと思った。
『ちょっっ!!ちょっちょっ!!何で諒、そこで泣くのっ!?』
祐也はそう言ってあたしを優しく抱きしめてくれた。
あたしは祐也の胸でかなり泣いた。純粋に嬉しいっていう気持ちがあふれだしてきた。