今でも愛してる



『ちょっ!!!!
何してんだよ!!』

声のするほうを見たら健ちゃんとお兄ちゃんが立っていた。



『………この子、貴方達の追っかけの子よ?だからひっぱたこうと思って。2人を追っかけて3年の階に来るんだもの。当たり前じゃない。』
その先輩が話している隙にあたしは健ちゃんに抱きついた。




『ちょっとあんた!!!
1年のくせに触れてんじゃないわよ!!!』
先輩はあたしを蹴ろうとした。


『やめろよ。』
健ちゃんが今までに聞いたことのないくらいドスのきいた、低い声で言った。



『俺たちがいつ、追っかけを阻止してくれなんて頼んだんだよ。』
健ちゃんは黒いオーラを放ちながら言った。


『てかさぁ、こいつ俺の妹なんだわ。待ってろって言ったからここで待ってただけ。追っかけと勘違いしてんなや。』
お兄ちゃんは睨みながら言う。
健ちゃんとあたしとお兄ちゃんは
そのまま学校を後にした。



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