今でも愛してる


『・・・・・・・・・何してんの諒。
はやく行くよ??』
祐也はそう言ってあたしの手を
握りしめた。


『あー!!!!イチャイチャしてんなよな。
俺、彼女いねーんだから。
見せつけてんなよ。まじムカつく。』
翔太はそう笑顔でいった。


『んー、翔太は気付いてないのかも
知れないけど、あんたにも
好きな人いるでしよ☆
あたし、ちゃーんと分かってんだから。』


『はぁっ??好きな奴なんて
いねーから。いい人いなくね??』


『だから、翔太は自覚してないんだよ。
恋に敏感じゃないんだから。どんくさい。』


あたしはそう言うと翔太の頭を叩いて
階段をおりた。



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