今でも愛してる
『ねぇ、諒ってば!!ほんとに
本気でこのままで言い訳?』
悠が夏休みになってこの言葉を
言うのは何回目だろう
『仕方ないじゃん、祐也の気持ち
全然分かんないし。
あたしたち、もう終わりなんだよ。』
あたしはいつもそう答えるが
ほんとは祐也の気持ちが知りたくて
しょうがなかった。
『またそういう!いい加減
祐也君に聞きに行こうよ!!
だって2人が誤解したまま終わるなんて
絶対絶対やだからね?』
『別れたらそれが最後。
どうせ今行ったって冷やかされて
祐也の機嫌損ねて終わりだよ。』
あたしが悠に言うとなるほど
と言わんばかりに頷いていた。