ひまわり



走ること
遊ぶこと


ずっと我慢してきた。


でも今は、何も痛くないし苦しくない。






どうしてだろうね?

こんなに走ってるのに
こんなに叫んでるのに

全然、大丈夫なんだ。



それってやっぱり……。









「…ハァッ…健、どこまで走んだよー」

「も…疲れたっ…ハァ」

「あと少しだー!!」







隣で笑い合う、大好きな親友と…大好きな人。

みんなのおかげなんだろうね?





あたし今、すごく幸せだよ?










こんなにも大切な人たちに囲まれて。

本当に幸せ。








ずっと…ずーっと。

このままでありたいなって願うよ。








―――――――――







―――――――




―――――






「「着いたーっ!!」」



みんなで一斉に草の上に倒れ込む。




太陽の光をたくさん浴びた草は、あったかくって気持ち良かった。







「汐莉~、お疲れぇ…」


疲労困憊の顔で言う可菜。
その顔は泥がついて、汚れている。




「あははっ!可菜、顔どろまみれっ」

「えーっ?!こんな顔じゃ人前出れなーい」

「顔ひどいわ~(笑)」

「…なっ!失礼な」




そう言って2人で笑った。















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