ひまわり
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―朝日ヶ丘festival★1日目
「はぁ~っ」
「神崎さん、どうしたの?」
「えっ……いやなんでもないよっ
練習再開しよう?」
うん、と言って4人とも練習に取り掛かる。
今は午前8時。
朝日ヶ丘festival★の幕開けは10時すぎくらいから。
あたしたちの発表は最終日の一番最後。
あと少しだと思うと、だんだん不安と心配が膨らんでいく。
何度ため息ついたって足りないよ……。
「じゃあ1回通しまーす!汐莉ちゃん、大丈夫?」
「あっ…う、うん!」
「1…2…1、2、3」
♪~♪~♪
ドラムの田内くんの合図で前奏が流れ出す。
この詞の“あたし”になりきって……
柔らかく強く。
この前奏が流れたら自然と心が動かされて、あたしは歌うことができてる。
これは……あなたのための曲だから。
君に捧げる最高の歌(ラブソング)。
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