ひまわり



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◇◆Side.汐莉◆◇



小さな光が見えた。
それは小さくて小さくて、温かくて、何より大切だった。

とても愛しくて守りたいと思った。





「汐莉、お疲れ」




隣にはあなたが笑っていて、あたしの横に寝息を立てながら小さな命が眠る。

こんな日を何度思い描いて、あってほしいと何度願っただろう。



それが今は現実として、あたしは受け入れている。

なんか不思議…。








「……日向」

「えっ?」

「名前、考えてきた」



ぶっきらぼうな言葉だけど、照れて赤い頬の分だけ健の優しさが滲み出ている。



“日向”




と、心の中で反響してみた。

何故かずっと昔から呼んできた名前みたいで、すごくしっくりきた。






「日向」

「そ。日向のひだまりみたいに温かく優しい子になってほしいなって思ったから…どうかな?」


「うん。日向、すごくいい名前」





あたしがそう言うと、早速健は、“日向”と名付けられた子の頬をつつきだす。

そんな姿が微笑ましくて自然と笑ってた。















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