ひまわり



「全く…親バカ」

「う、うるせぇっ…//」

「あたしもやりたいー」




生まれたばかりの小さな女の子……“日向”。

健、汐莉、そして日向。



これからは3人でひとつ。
ずっとずっと一緒にいるの。


あたしにはそんな気がするんだ。





「日向ぁ、パパでちゅよー」

「うっわ……気持ち悪い」

「なんだよ、文句あるか?」

「…いえ何も」





親バカすぎる健に遊ばれた日向は少し嫌そうに、目を開けた。



目はパッチリでまんまる。
色白でピカピカの肌。
整った顔立ち。

まだ生まれたばかりだというのに、だいたいの顔が出来上がっていて可愛すぎる……。




「うわ、汐莉そっくり…」

「なんで嫌そうなのよ」

「だって…欲情す…「健、バカでしょ」



変な事を言い出す健に軽くコツンとおでこをぶつけて、そっとキスをした。




「…顔立ちは健に似てるよ」

「そうかぁ?目は汐莉だな」

「あたし、こんなに目おっきくなーい(笑)」



親バカながらも、可愛すぎる我が娘を二人で抱きしめて笑った。



日向、よろしくね。
立派なママになれるように頑張るね。

健…パパとも上手くやっていけるようにするからね。















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