ひまわり



「第2ボタンください!!」

「ごめん。あげられないんだ」

「じゃあ他のボタンください!!」

「いいよ」


「ありがとう!!」





僕は第1ボタンを取って、その子にあげた。

脩大の所に戻る。



「おお~!!さすが、健」

「へ、何が?」

「第2ボタン8人連続あげない記録^^
 健はモテモテだな…」

「…って、数えてんの?」

「うん」



楽しんでる脩大。

脩大は第2ボタンだけがなくなっている。





「脩大は神藤にあげたの?」

「もちのろん!!笑」




一途だなあ…脩大。
神藤も一途だけど……



「てかさ、なんで第2あげないの?」


そりゃ決まってるだろ?
……汐莉にあげるため。



「秘密~^^」

「あーあ、王子様スマイル出ちゃったよ
 ほら、女子倒れた!!」

「ええ……!
 俺、何もしてないのに…」

「お前も罪だな…(笑」





なんて話してると、汐莉がひょこっと現れた。



「……あれ、健第2ボタン残ってる…

 もしかして……
 貰ってもらえなかったの?

 可哀想~……(笑


 あたしが貰ってあげよっか?笑」





ばーか。


最初から汐莉にしかあげる気ないんだよ。


「ほい」

「え?いいの?」

「うん」


「…あ、ありがとう」





汐莉が不思議そうな顔をして受け取った。


そして、どこかに走っていった。




「…お前、ほんっと罪だな」

「なんで?」

「女子泣いてるぞ?」




えぇえぇえ!?
僕のせいなの?






「健…どんまい^^」









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