ひまわり
◇◆Side.汐莉◆◇
「くっはー…緊張すんね…?」
「やばいよ~」
可菜と合格発表を見に行く。
入試に来た時の学校が今、目の前にある。
可菜と脩大くんとあたしと……
そして、健は朝日ヶ丘高校を受験した。
そして今日。
合格発表当日。
「あっ!あれ、脩大たちじゃない?」
可菜が叫ぶ。
「あ…ほんとだ」
「脩大~」
「あ、ちょっ…!!」
可菜が脩大くん目掛けて走り出した。
あたしもついていく。
「あれ?汐莉?」
「健じゃん…」
「神藤と一緒に来たんだ?」
「うん^^」
「いよいよだな……」
「緊張するね?」
「はあ~………っ」
健とあたしは深いため息をついた。
「発表します!!」
と声がして、白い紙が貼り出された。
必死に見に行く。
「健っ……見える?」
「あ…あった!!」
健は飛び上がって喜ぶ。
「健の番号あったの?!」
「やったよ!!」
「あたしも番号探すよ」
あたしの番号は327番。
321…
324…
325…
327…
327?
「あ……あった…」
あった!!
あたしの番号あった!!
喜びと感動で言葉が出なかった。
健と同じ高校行けるんだ……!!
「汐莉、あったか?」
「…うんっ!!あった!!」
「やったなっ!!」
健とハイタッチ。
不思議と涙がこぼれた。
「なんで泣いてんだよ~(涙」
「感動……しちゃって」
「よかったじゃん…!!」
頭を撫でてくれる健の目が少しだけ潤んでいた。
あたし…受かったんだよね?
本当に受かったんだよね?
やった…!!
受かったよ!!
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