ひまわり
「…そういえばさ?
いつも汐莉のところに来るイケメンくんって、汐莉の彼氏?」
!?
「ぶほっ―…!!」
思いがけない質問に
思わず口に含んでいた水を
吹き出してしまった。
一生の不覚……
イケメンくんって……
やっぱり健のことだよね……?
そうだよね、うん。
一人で考えて
一人で納得する。
あたし、やっぱりバカ?
「ちょっ…汐莉、汚なっ!!」
「わわわっ…///」
「そんなに焦るってことは…
やっぱりそうなんだ?」
菜月と萌未がニヤニヤした
いやらしい笑顔で見てくる。
「そっ……そんなんじゃないよ///」
「じゃあなんで焦ってるの?」
誰か……
どうかあたしを助けてください。笑
菜月はわき腹を小突いてくるし、
萌未はどうなのよ?を連発中……
この状況って…
あたし不利でしょ?!
「神崎汐莉さん、2番診察室にお入り下さい」
都合よく、看護師さんが入ってきた
あたしはベッドから飛び降りて
看護師さんのいるところへ向かう。
「じゃあ、そういうことで~♪」
笑顔を振りまいて病室を出ていった。
後ろからブーイングが聞こえるのを
軽く避けながら……
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