フミキリ.
辛い。胸が締め付けられる。
泣くってこんなに苦しいんだ。
泣きながら、考えてしまう。
絶対に修司には言えないであろう、私の本音。私の心にある、黒いわだかまり。

修司はずるいと思う。
こっちの気も知らずに、いつも「生きたい」って言う。
なら、生きててよ。
出来るなら生き返ってよ。
それで一緒に学校行こうよ。
ねぇ、何で死んじゃったの?
何で私の前にまた現れちゃうの?
何の為に戻って来たの?
君の事を諦めようとしたのに。
何で戻って来たの?
ねぇ何で。
何で諦めさせてくれないの?
幽霊になっても私を虜にする君は

一体何がしたいの?

毎日泣きながらお花を供えに来るお母さんを見て辛くないの?
君は辛い思いをしにここに来たの?
何の為に......?
誰、の、為に.......?

考えれば、考える程に辛くなり、止まらなくなる。疑問に吸い込まれる。
何も教えてはくれないくせに、私に謎ばかり残していく。
修司は、ずるい。
でも、そんな君が私はたまらなく愛しい。
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