運命の彼 運命の彼女
タクシー乗り場
までの道

私は本当に
申し訳なくて
これ以上
負担にならないように
彼の背中の上で
動かないように
固まっていた

駅には当然
沢山の人がいて
みんな私達を
好奇心溢れる目で
見ている


“恥ずかしいよぅ”

周りを
見ないようにしながら

“この人だって
すごく恥ずかしいよね”


私は思わず
「本当にすみません」
とまた謝っていた
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