運命の彼 運命の彼女
停まっていた
タクシーに
私が乗り込むのに
彼は当然のように
手を貸してくれた


乗ったタクシーの中から
彼にお礼を言おうと
口を開くと





彼は何故か
私の隣に乗り込んで


「立川の桜通り
オレンジ
コーポレーションまで」



と、私の勤める会社の
名前を
運転手さんに告げた




“ !? ”






何故彼が私の勤務先を
知っているのか
全く理解出来ない
状況に


只々隣に座る彼を
見つめていた

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