恋するシンデレラ
8
「愛、おはよ。」
着替えを終えた私が会議室に入ると、そこには愛と一緒に未来ちゃんがいた。
「おはよう。」
いつもの笑顔。
いつもの返事。
だけど、そこに未来ちゃんがいるだけでいつもと違う気がしてしまう。
こんな自分嫌だ。
愛は、こんな私の気持ちを知ったら引いちゃうかな。
「ちょっと話したいんだけど。
未来ちゃん、いいかな?」
未来ちゃんはなんのためらいもなく、『うん!』と笑ってくれる。
私、変なのかな?
この気持ち、間違ってる?
まだ時間はたっぷりある。
私は愛と、休憩室に向かった。
カタン・・・
椅子に座る。
隣の教室とは真逆で、とても静か。
蝉の声が響き渡る。
そっと、汗を拭った。
「で?
どうしたの?」
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