恋するシンデレラ








ガラーーーーーー・・・






「悪い、美愛。

今日会議入っちゃったから帰り遅くなる・・・・・・ってまたかよ!?」






そう面白い姿を見せた広瀬先生は、少し咳ばらいをした。




「悪い。

邪魔した。」


「あ、待って待って。」



帰ろうとする広瀬先生を止める美愛先生。



腕を引っ張りながらもこっちを向いた。


「それで、その男の子っていうのが、

広瀬先生なの。」






「・・・・・・ん?



え、えぇぇーーー!?」







思わず叫んでしまった私に、顔をしかめつつ首を傾ける広瀬先生。





「ってことは、中3から付き合ってるんですか?」

「うん。色々あったけどね。」






やっと意味がわかった広瀬先生は、目を丸くした。






「美愛、またなんか言ったの?」

「あ、ちょっとだけね?」


「はー。

恥ずかしいから、あんま言わないで?」



『ごめんね?』と呟く美愛先生。

微笑む2人のおかげで、甘い空気が部屋中に充満していた。





「・・・あの〜?」


ハッと気付いた二人は、顔が真っ赤で。


とても年上とは思えない。





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