恋するシンデレラ







ガラッーーーーーー・・・





「はー。

いい加減にしなさいよ。」


休憩室から出て来たのは私の大親友。


「奈々美を困らせないで。」




私の手を取って、

「二人共、自分のことより相手のこと考えたら?」



と、冷たく言い放ち。

私を引っ張って中に入ってしまった。






よろめきそうになる私。



「愛、ありがと。」


「ふふ。


辛かったでしょう?

あれくらい言わないとね。」




『馬鹿は分からないから。』と言ってのける愛に思わず笑ってしまう。



私のことはなんでもお見通しなんだね。












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